深夜勤のために出勤。
バスがきたので乗りこみ、シルバーシートの前でぼーっとたってました。

シルバーシートに座ってたじいさんに
「空いてるから座りなさいよ。おつかれみたいですね」としつこくすすめられ、シルバーシートに腰をおろしました。

「こんな時間までお勤めですか。大変ですねえ。」

いや、これからなんだけど。

「私は今日OB会がありましてねえ。ついついこんな時間まで飲んでしまいましてね。シルバーパスで乗ってるもんだから、遅くなるとなんだか運転手さんに申し訳なくてねえ。」

うらやましい…

 
 
現在高校生の女の子が入院しております。
過呼吸発作(呼吸しすぎて、酸素を取り込みすぎてよけい呼吸が苦しくなるという不思議なもの)を時々起こすんですが、最近なんだか精神疾患っぽくなってきて、自傷行為(自分で自分を傷つけること)が見られるようになってきました。
深夜勤って6時以降が勝負なんだけど、さくらは6時半から彼女にかかりっきりでした。
極めつけは朝7時40分。

当直だった主治医が言いました。
「学校行くんだけど、下にお父さん迎えにきてくれるみたいだから、誰か車椅子押して行ってくれる看護婦さんいる?」

このくそ忙しいのになにぬかすかぁぁぁぁぁ!!!!!

とは言えず、さくらが押して行きました。
かあちゃん、押せよっっっ!!!

とも言えず、笑顔で押してるさくら。

車に乗せた後は猛ダッシュで病棟へ戻りました。

終わったのは10時半。(定時は9時10分。ああ、ブルー)
もちろん超勤とりました。

 
 
 
午前10時40分。小児科病棟にて。
指が腫れたという4年目の女医さんが、うちの病棟のほかの医者に治療(削ってもらう)してもらうことになり、指に麻酔を打とうとしてました。

「えーん、痛そうだよー。こわいよー。」

その女医さん、どうしたかと言うと…

本気で泣き出しました。
おいおい。

そしてそこに登場したのが、小児外科のW先生(女性)。
手際よく麻酔を打ち、診察をしてました。

さっすがぁー、かっこいい!!!

しかし、婦長さんに見つかるとまずいので、ギャラリーを引きつれて外科処置室へ消えていきました。

処置されてたM先生は看護婦さんたちに
「さやちゃん(名前)がんばれー」
「泣いてもいいけど動いたらだめだよー」
などなど、あたたかい(?)言葉をかけられてました。
どうでもいいが、本気で泣くな。

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