しあわせのかけら

2001年9月21日
昨日日記を書いてから、あれやこれやとやって、午後4時に眠りにつきました。

午後11時。
電話で起きました。
上の空で出ましたが、30分ほどしゃべりました。
しゃべった後また寝ました。

午前4時。
目が覚めました。
「まだ寝られるぅー」
そのまま寝ました。

次に起きたのは午前7時。
日勤のために起きました。

…15時間も寝たってこと?
道理で今眠くないわけだ。
寝ダメをしたさくらは幸せなのです。


でも、最後に物を食べたのは午前11時。
朝ご飯食べずに仕事に出たさくら、とりあえずおなかすいてました。
さくらはくいしんぼなので、空腹になるとイライラするのです。
 
 

今日の日勤はなかなかハードでした。
最初は「順調に終わるかなぁー」なんて思ってたのもつかの間。

リーダーの看護婦Iさんがさくらのもとへやってきました。
「ねえねえ、これから来るって言ってた熱傷(やけどのこと)ね、入院だと思ってたら転床(他の病棟から移ってくるってこと)だったの。さくらちゃんとって。ね?ね?(はぁと)」
「はい」

Iさんの素敵な笑顔にさくらは弱いのです。


まあ、処置は全部終わってるって言うし、今日は何にもすることないって言ってるからいいか…
 
そこに、「役に立たない」「頼りない」「とろくさい」と評判の、ほんとは小児科、現在形成外科にローテーション(研修医は一定期間、他の診療科に修行にでるのです)している研修医のS先生登場。

歩き回ってるさくらにくっついてきてやけどの子についてしゃべりだしました。

「あのね、今の熱傷の子ね、おしっこがしたいっていってるんだけどさ。あの子はね、今3歳でね、おむつはまだ一応してるんだけど、ときどき尿意を伝えられるんだよ。でね、言ってきた時にはおむつにはしないからね…(続く)」
さくら「(話をここでさえぎり)はーい、わかりましたぁ。ポータブルトイレ持っていきまぁす(はぁと)」

忙しいさくらは長話につきあってる余裕はないのです。


12時。
休憩行けるかなーなんて思ってると、小児外科のW先生登場。
「今からしょうちゃんの手術のムンテラ(お医者さんから家族への説明のこと)するけど入る?」
さくら「はーい」

さくらはお仕事のために、お昼ご飯タイムを犠牲にするのです。

その2分後。
「しょうちゃんミルク飲み始めちゃったんだけどさ、ママのかわりにあげてもらっていい?」
「はぁ…」

ムンテラとミルク。
さくらは一度に2ヶ所にいることはできないのです。

でも、素敵な看護婦Iさんがミルクをかわってくれたので、さくらはムンテラを聞きに行きました。
どんな話がされてたかを後でナースカルテに書いておくのです。
そうするとスタッフみんなが読めるのです。

さくらも一応看護婦さんなのです。
ぷろふぇっしょなるなのです。


午後はさくらの出す手術が2件。
1件目の手術を出したあと、合間をぬってお昼ご飯を食べることができました。

満腹になったさくら、労働意欲復活です。
 

午後2件目の手術は4歳の男の子のさとしくんでした。
「今日はタマの手術!」とはりきってました。

はい、そのとおりです。
さくらは子供の言葉でも、正しいことはきちんと受けとめるのです。
 

さとしくんはピカチューとふくろうのぬいぐるみをもってました。
ふくろうのぬいぐるみは、翼についてる印を押すと歌を歌ってくれるというスグレモノでした。

さとしくんと打ち合わせ、手術室に入って看護婦さんがあいさつしてくれたところで、ふくろうに歌を歌わせてみました。
看護婦さんたち大喜び。

さとしくんは一躍人気者になり、「タマの手術!」と言いながら、得意満面で手術室に入って行きました。

こんな子がさくらは大好きです。


日勤の終わり。
薬屋さんだかなんだか、とにかく業者さんから医局へ大量にお弁当がさしいれられており、余った分は看護婦さんたちでもらえることになりました。
日勤スタッフ全員分と、準夜スタッフ全員分がありました。

さくらの晩御飯代は0円です。

けっこうおいしかった。
さくらの1日の終わりは幸せでした。

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