病院の怪談

2001年9月27日
またまたおさぼりさくら復活です。

だって、だって、3連休だったんだもーん。
3連休の前の準夜が終わってから(午前3時)、3連休後の準夜が始まるまでずっとおでかけだったのです。

久々に帰ってきたさくらを待っていたのは、4日分の新聞でした。

留守だったのばればれじゃん。

 
準夜は大忙しでした。
うちの病棟は4人準夜だけど、それでもせいいっぱい。
唯一の救いは、満床になってしまっているので、緊急入院が入ってこられないこと。

深夜は3人でやるんだよな…
厳しいなあ。

 
午後8時。
4歳のこうちゃんは「テレビを見るんだ」と張り切ってました。
始まりました。じゃじゃーん!!
「はぐれ刑事」

藤田まことをみて彼は「新宿のおじちゃん!!」と騒いでました。
何のことだろう。謎。

どうやら彼はケイン・コスギが好きで、それで見たがってるらしい。

ほかにこうちゃんの好きなもの。

 
ピカチュウ(4歳の男の子ならたいてい好き。ぬいぐるみも3つぐらい持ってる)

お相撲(魁皇の写真がベッドにでかでかと飾ってある)

プロレス(技をかけたりするらしい)

そしてはぐれ刑事のドラマ。

 
幅広い趣味をもつお子さんです。

 
 
深夜2時。

仕事はほとんど終わってたけど、最後の注射をするために当直医を待っていました。

急に寒くなったりしたため、救急外来は喘息でいっぱいらしく、なかなか当直も登場しません。

そんな時、ナースコールが鳴りました。

コールを取った人が
「れんちゃんが『眠れない』って言ってるみたい。」

「さくらが行くぅぅーー!!!当直が来たら呼んでね(はぁと)」

さくらはれんちゃんが大好きなのです。

しかし、れんちゃんの部屋(大部屋)に行ってみたところ、れんちゃんは横を向いてふてくされてました。

「…れんちゃん?寝れないの?」
「ううん」

れんちゃんのお向いのみゆちゃんが急に泣き出したためにれんちゃんは起こされてしまい、不機嫌だったらしい。

…なーんだ。

しかしみゆちゃんをほっておくわけにもいかず、話しかけてみました。

さくら「みゆちゃん?どうしたの?」
みゆちゃん「うわあああーん!!うわあああーん!!」
さくら「泣いてたらわかんないよー。どうしたの?」
みゆちゃん「怖い夢見た…うわあああーん!!」
さくら「怖い夢みたの?どんな夢?」
みゆちゃん「あのね(ひっく、ひっく)、あのね(えっ、えっ、ぐすっ)、ベッドにいっぱい目がついてて、みんなでみゆのこと見たの」


みなさんも想像してみてください。

病院のベッドの上。
丑三つ時。
暗い4人部屋で、回りの人はみんな寝てます。
ふと気づくと、自分の寝てるベッドに目がたくさんついてて、それが自分の方を見てる………


 
怖っっっ!!!!!!

 
 
とりあえずなだめ、半分寝ぼけてたみゆちゃんはまた寝ました。

おうちに帰ったのは午前3時。
さくらのベッドには目がついてる様子もなく、さくらは眠りにつきました。

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