またまた準夜でした。
夜の女さくら、早くも復活です。

で、行ってみたら、さくらの大好きなやまとくんが入院してました。
喘息の子で、何度か入院したことがあるんだけど、1年ぶりぐらいの入院。

さくらはやまとくんが大好きなのです。
なんとなくぼーっとしてて、おっとりしてて、そこがかわいい。

もうすぐ5歳になるやまとくん、背が伸びて大きくなってました。
でも、顔はそのまんまでした(笑)。

 
今回も喘息の発作で入院したやまとくん。
朝から苦しくて何も食べていなかったらしく、病院ではおやつをぺろりとたいらげました。

さくらが最初にお部屋に行ったのは夕食時。

やまとくんは利き手に点滴をされてしまったため、パパにごはんを食べさせてもらってました。

さくら「やまとくん、大きくなったねえ。」
やまとくん「(ぜーこ、ぜーこ、きゅるるーん)うん。」
さくら「…やまとくん?苦しくない?」
やまとくん「苦しくないよ。(ぜーこ、ぜーこ)ごはんおいしい(ぜーこ、ぜーこ、きゅるるーん)」
さくら「…ほんとに苦しくないの?うっそだぁー」
やまとくん「(ぜーこ、ぜーこ)苦しくないよ」

…ほんとに苦しくないのだろうか?
いーや、そんなはずはない。ぜぇったい嘘だ。

そんなこんなでやまとくんのパパは帰っていきました。
やまとくん、病院で一人でお泊まりです。

やまとくん「やまとねえ、くわがた飼ってるんだよ(ぜーこ、ぜーこ)」
さくら「そうなの?大きいやつ?」
やまとくん「うん。(きゅるきゅるきゅる、ぜーこ、ぜーこ)」
さくら「どのぐらい?」
やまとくん「7つ」

いや、そうじゃなくて。
サイズはどのぐらいかってことよ。

 
さくらの同期の看護婦さんがやまとくんにあいさつに来ました。

「やまとくん、大きくなったねえ。」
「うん」
「いくつになったの?」
「20キロ」

いや、そうじゃなくて。
年だってば。


夜9時。
やまとくんは一人でしくしく泣いてました。
どうしようもなく苦しくなってきたのと、パパがいなくてさみしくなったのと、鼻までつまってしまって三重苦だったらしい。

当直に報告して臨時の吸入(気管支拡張剤を煙にして吸いこむもの)したり、そばでお話してたら、少しずつ笑顔が出てきました。

「やまとのママねえ、日曜日はいつもお寝坊するんだよ。やまとはね、1番に起きるの」
「そうか。ねえやまとくん、もう寝ない?」
「うんとね、おうちに帰ったら寝る」

…マジで?

いつになっても寝ない。
と言うより、苦しくて寝られない。
吸入しても、気管支拡張のための点滴をしても、聴診器を当ててみるとあいかわらず
<ぜーこ、ぜーこ、きゅるるるーん>って音が聞こえてきます。
さくら、お手上げです。

夜中にやってきた主治医にステロイド打たれてました。
何にでも効く、まほうのくすりです。
これで少しは楽になることでしょう。

喘息っていつもほんとに苦しそう。
早く元気になりますように。

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