憧れの職業

2001年10月12日
特にネタのない1日です。

早出だったさくら、午前7時に出勤いたしました。
病棟についたはいいが…

どうして看護婦さんだれもいないの?

注入(鼻から胃まで管を入れて、流動食を流し込むというもの)してた子が終わってたのでそれを片付けて、何か手伝うことはないか深夜スタッフに声をかけるために病棟を探したんですが、見事にだーれもいない。
白衣すら見えない。

…みんな神隠しにでもあったんだろうか?

そのまま病棟を徘徊すること10分。
やっと看護婦さんに出会えました。
神隠しではなかったようです。

部屋持ちがなかったさくら、みんなのお手伝いをしようかと思って、スタッフに声をかけてみました。
「保清(体をきれいにすること)とかやりましょうか?」
「だめー!私の仕事をとらないでー!!!」

患者さんが少なすぎた。
大してスタッフがたくさんいるわけじゃないのに、日勤スタッフのなかに「フリー」なんて人までいる。

しかたなく(でもないが)、今日のさくらはお掃除&お片付けに徹しました。

午後。
ひたすら物品の補充。
点滴セットやら、シリンジ(注射器)やら、針やらを箱から取り出し、引出しのなかにつめこんでました。

5年目のNさん登場。
「さくらちゃん楽しそう…」
そのままスタッフが他に2名集まり、座談会スタート。

…いいのか?

いいのだ!
病院が平和なのは人類のためにもいいことだ。


座談会のテーマはずばり
「憧れの職業」

これを読んでる世間の方々。特に男性の方。
「看護婦さんなんて憧れの職業じゃん!」なんて思ってる方はいませんか?
そんな方は、夢をこわさないうちに読むのをやめることをオススメします。

Nさん「単純作業っていいなあ」
さくら「私はスーパーのレジにあこがれますぅー。」
Mさん「だめだよー!金が絡むとこわいんだよー。流れ作業のパートとかいいなあ」
さくら「…あれって3日続けると気が狂いそうになるって友達が言ってましたよ」
Kさん「遊園地の着ぐるみって楽しそうじゃない?暑いのとくさいのさえ我慢すれば」

…そこが大事なんじゃないのか?

Nさん「…実は私、着ぐるみやろうと思ったことがあったんです。でもできなかったんですよー」
さくら「えー?なんでですか?」
Nさん「あれってね、身長制限あるんだよ。私の見たのは155cmまでだったの。私10cm以上オーバーしてるんだよー」

いつもNさんは背が高くて足が長くてかっこいいと思ってたんだけどな。
ちっちゃくていいこともあるのね。

150cmのKさんと149cmのMさん(ミニモニサイズ)は「第一関門突破!!」と大喜びでした。

しかし、155センチって結構小さくないか?
さくらだって小さいほうだけど、それでもそれ以上あるぞ。


結局、憧れの職業No.1は
「ディズニーランドのお掃除」になりました。
カメラのシャッターぐらい、笑顔で押せそうな気がする。

でも、ディズニーランドの売り子とかのスタッフの人って、いつもすごい笑顔だと思う。
世界中のディズニーランドの中でも、接客の良さでは東京が世界一だって聞いたことあるし。
接客だからむかつくことだってあるんだろうなあ。

さくらはディズニーランドに行くたびに、お兄さんやお姉さんたちの笑顔に仕事に対するプライドを感じてました。
あれはすごい。プロだ。かなわん。
白衣の天使(?)さくら、完敗です。

…お掃除だったら少しぐらい笑顔が足りなくても許してもらえるんじゃないだろうか?
なんて考えは甘いでしょうか。


ちなみに憧れの職業No.2は「皿洗い」に決定しました。

え?洗剤がきつくって手が荒れるって?
さくらたちだって1日に何十回も手を洗ってます。
ウエルパスという、速乾性手指消毒剤(アルコール性)をしょっちゅう手にすりこんでるから、手なんてとっくの昔にぼろぼろです。
爪だって伸ばしてないし。

とにかく、命を預からなくてよくて、誰も死なない仕事がしてみたい…

贅沢ですか?

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