154.日本語教室?
2002年4月13日 日常午前中に母親とお買い物をして、さくらはいざ、一人で旦那の実家へ向かいました。
井の頭線の中で、じいさま2人とばあさま1人の3人連れが乗り込んで、さくらの正面に座りました。
話の流れからすると、どうやら夫婦とそのお友達らしく、お友達は海外(どこの国かは不明)から帰国したばかりのようです。
ばあさまが帰国者に日本と海外の違いを訪ねたところ、帰国したじいさまは丁寧な口調で話し始めました。
「いや、日本という国はですね、細かいことでぐちゃぐちゃとうるさいところでございます。(ほんとにこんな口調でしゃべってる。しかも1語1語はっきりくっきり)
たとえばですね、わたくし旅館に泊まっておりました時に、友人に電話をかけようと思いまして、しかし電話番号がわからなかったものですから、104に電話をして調べていただこうと思ったのです。その際、わたくしテレホンカードを持っていなかったものですから、旅館の人に頼んで100円玉を10円玉に両替していただきました。その10円を5枚入れて電話をしたわけです。
そうしましたら、電話のむこうでですね、
『お客様、現金でおかけですか?』とこう聞くわけですよ。
わたくし『はい』と答えましたら、『100円玉を入れてかけてください』と言われたのです。
『10円玉がたくさんあるからいいじゃないか』と申しましたら、『いや、決まりだから』と言うのです。
なのでわたくし、『あなたずいぶん変なこと決めますね』と申しましたが、とにかくかけなおせとの一点張りなので、旅館の電話を使わせていただいて、なんとか番号がわかったのです。」
104が100円玉じゃないと教えてくれないってのも知らなかったし、なんで100円でかけたのか10円でかけたのかわかるのも不思議だったけど、さくらはとにかくこのじいさまの口調にひきこまれてしまった。
つれの夫婦のじいさまばあさまもこの話にいたく感動したらしく、「記念にテレホンカードをプレゼントしよう」と話し合い、2人のお財布の中を未使用のテレカを求めて探り始めました。
帰国じいさまはなおも、日本の納得のいかないことについて語りつづけているのに、夫婦はテレカを探すのに夢中でまったく聞いてない。
帰国じいさまはそれをまったく気にせず、朗々と語りつづけていました。
夫婦はやっと未使用の、他人にあげても恥ずかしくない柄のテレカを探し出し、帰国じいさまの話をさえぎってテレカを渡してました。
帰国じいさまは話をさえぎられても機嫌を損ねた様子もなく、テレカをもらってうれしそうでした。
シルバーシートに堂々と座って、ぜひ3人のとなりでもっと聞いていたかった。
残念。
井の頭線の中で、じいさま2人とばあさま1人の3人連れが乗り込んで、さくらの正面に座りました。
話の流れからすると、どうやら夫婦とそのお友達らしく、お友達は海外(どこの国かは不明)から帰国したばかりのようです。
ばあさまが帰国者に日本と海外の違いを訪ねたところ、帰国したじいさまは丁寧な口調で話し始めました。
「いや、日本という国はですね、細かいことでぐちゃぐちゃとうるさいところでございます。(ほんとにこんな口調でしゃべってる。しかも1語1語はっきりくっきり)
たとえばですね、わたくし旅館に泊まっておりました時に、友人に電話をかけようと思いまして、しかし電話番号がわからなかったものですから、104に電話をして調べていただこうと思ったのです。その際、わたくしテレホンカードを持っていなかったものですから、旅館の人に頼んで100円玉を10円玉に両替していただきました。その10円を5枚入れて電話をしたわけです。
そうしましたら、電話のむこうでですね、
『お客様、現金でおかけですか?』とこう聞くわけですよ。
わたくし『はい』と答えましたら、『100円玉を入れてかけてください』と言われたのです。
『10円玉がたくさんあるからいいじゃないか』と申しましたら、『いや、決まりだから』と言うのです。
なのでわたくし、『あなたずいぶん変なこと決めますね』と申しましたが、とにかくかけなおせとの一点張りなので、旅館の電話を使わせていただいて、なんとか番号がわかったのです。」
104が100円玉じゃないと教えてくれないってのも知らなかったし、なんで100円でかけたのか10円でかけたのかわかるのも不思議だったけど、さくらはとにかくこのじいさまの口調にひきこまれてしまった。
つれの夫婦のじいさまばあさまもこの話にいたく感動したらしく、「記念にテレホンカードをプレゼントしよう」と話し合い、2人のお財布の中を未使用のテレカを求めて探り始めました。
帰国じいさまはなおも、日本の納得のいかないことについて語りつづけているのに、夫婦はテレカを探すのに夢中でまったく聞いてない。
帰国じいさまはそれをまったく気にせず、朗々と語りつづけていました。
夫婦はやっと未使用の、他人にあげても恥ずかしくない柄のテレカを探し出し、帰国じいさまの話をさえぎってテレカを渡してました。
帰国じいさまは話をさえぎられても機嫌を損ねた様子もなく、テレカをもらってうれしそうでした。
シルバーシートに堂々と座って、ぜひ3人のとなりでもっと聞いていたかった。
残念。
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