今日もさくらはお仕事です。
相変わらず健康診断してます。

今日のチーフは、40ぐらいの男性のMさん(独身)です。
彼はいつもチーフだとやたらとはりきってて
「今日おれチーフだからね。念のため」
などと念を押したりする人です。

やたら失礼な発言をしたり、ちょっと気分ムラが激しい人なのですが
さくらはどうせパートだし、たいした責任はないため
それほど腹もたたず、いつも面白半分に観察してます。

どのぐらい失礼かと言うと、心電図を待ってる受診者がたまたま診察の前のいすがあいてたので座っていたところ、まわりのスタッフに向かい
「ちゃんと心電図うけさせろって言ったろ!ちゃんと見張ってて!!」
などと大声でわめいたりする人です。
受診者その人一人だったんだからどこに座ってたっていいじゃん…

 
出発10分前、Mさんははりきってミーティングを始めました。
普通に行き先、開始時間、受診者数などを確認した後
「えー、いろいろクレームも来てます。こんなの(と、自分の着てる白衣を指差し)着てると、ついつい先生にでもなった気分になってえらそうにしてみたくなったりしますけど、言葉遣いに気をつけて、丁寧におねがいしますねっ!!!」

…一番なってないのはどう見てもアンタだよ…
だいたい、白衣着てたからってえらそうな気分になんかならないって。

「それから、ポケットに手も突っ込まないで!!」

…アンタしかやってる人いないよ…

昼休み前になると、お弁当を持ってきているらしく
「食堂行く人いる?いる?まったくおれさあ、チーフやってて何が嫌だって、人の面倒見るのが何よりいやだよ。全くさあ」

…アンタ何のためにチーフやってるの?

「じゃあ、Oさんさあ、食堂に先生連れていってね!!」

…どうしてこの人そんなにえらそうなんだ?
って言うか、アンタ何様よ!?
班長になって喜んでる小学生と変わらないじゃないのよ!えぇ!?

まあ、どこに勤めても気の合わない人って絶対いるだろうし、実害が及んでないから感謝すべきなのかなあ。
今後も観察しようっと。

>あきぞうどの
12月の連休を教えておくれ☆
一緒にTDSのクリスマスを見ようぜぃ!!

189.

2002年11月14日 お仕事
今日はお仕事お休みでしたが、さくらは朝からお出かけです。
養護教諭の臨時採用の登録に行くのです。

今はパートで働いてますが、冬の間は仕事が少なくてお金にならないし(正月に健康診断やってるとこはない)、100万の制限内で働くとお金にならないので、ちゃんとしたお仕事を探そうと思うのです。

旦那がいる身でありながら、「養護教諭やってみたい」と言いながら、こんなことに気づかなかったなんて…
はい、あほです。

先週の金曜日に電話してあったので、免許のコピーと印鑑とボールペンと写真を持ち、いざお出かけ。
スーツがいいかなと思ったんだけど、面接と言っても多分内容確認みたいなもんだろうし、おおげさかなっと思ってセーターとロングスカートにしてみました。
(いつもだらだらしたカッコのさくらにしてはかなりのおでかけ着。スーツが実家にあるというのは内緒)

面接の内容は案の定たいしたことはありませんでした。
最初に電話したときは、養教の経験はないことを伝えると「ふーん」って感じだったのに、さくらが看護師免許を持ってることを伝えると、かなり対応が違っていましたが、どうやら看護師免許はなかなかの威力をもっているようです。

今パートで働いてるとこもなかなか有名なとこらしく、教員として採用されるとそこで健康診断を受けさせられるらしい。

「いやあー、じゃあ、次からはさくらさんにちょっときてもらっちゃおうかな。」なんて冗談まで飛び出し、なにやら歓迎ムード。
病院では小児科で働いてたことも話の糸口をむりやりつけて言ってみたのですが(さくらのウリなのです)それは軽く聞き流されました(汗)。
そして養護の登録は今のところないらしく
「次に空きができたら一番に連絡できると思います。じゃ、これ(その場で書かされた履歴書と免許のコピー)は『大事に』保管させていただきますので」
と、笑顔で送り出されました。

看護資格おそるべし。

その後はハローワークに寄ってみました。
パソコン画面で条件を入力し、検索するシステムなんですね。初めて見ました。
千葉市内で、週休2日で、フルタイムの仕事で、医療系…と、けっこうわがままな条件をいれてみたのに、53件ヒット。
看護資格おそるべし。

まあ、半分ぐらいは介護士と歯科衛生士募集でしたが、看護師募集もかなりありました。
その中で、夜勤がなくて、土日のどちらかが休めるものが3つ。
とりあえずプリントアウトして帰ってきました。
臨時採用の登録もしたことだし、とりあえずどんな仕事があるのかちょっと興味があって寄っただけなんだけど、ひょっとしてハローワークではこんなさくらみたいな人って迷惑だったでしょうか?

…気にしない。
今日もさくらは学校の生活習慣病の予防健診におでかけです。
今日は小学校1つと中学校2つ。

はじめは小学校。
欠席の男の子が一人、健康診断のためだけに登校してきました。
彼は昨晩喘息の発作を起こし、夜じゅうまったく寝られなかったため欠席してたのです。

採血の後、案の定貧血を起こしました。
「苦しい」と言うので座らせてみたのですが
どうもあまり苦しそうに見えない。
青い顔をしてたので横にして休ませました。

お母さんが車で外で待っていたので保健の先生が呼びに行き、彼はそのまま家に帰りました。

彼にとってはものすごく「楽しくない1日」だったことでしょう。
かわいそうに。

 
午前中に行った中学校。
A、B、Cの3つのクラスがあったのですが
C組はなぜか泣き虫さんが3人ほどいました。

女の子が半べそをかきながら
「犬にかまれたときより痛い?」
さくら「…犬にかまれたほうがうーんと痛いと思うよ」

彼女は必死の顔で採血をおえ、さくらに向かって言いました。

「犬にかまれたときの方が痛くなかった…」

絶対嘘だ。

そしてこの学校の養護の先生は、保健委員を子分にしているタイプでしたが、終わったあとさくらたちに紅茶を入れてくれ、「車の中ででも召し上がってください」と、お菓子らしきものの入った紙袋をひとつづついただきました。

車に戻ってスタッフであけてみると、
一人に1本ずつロールケーキが入ってました。

…お茶にそえて一切れずつとかなら分かるけど、あんまりまるまる1本もらったことない…
スタッフ一同唖然。

まあ、なんとか終了しました。
採血で半べそをかくのは女の子が多かったですが(ぶりっ子してる子もいるのかもしれないけど)貧血をおこすのは男の子の方が多かったような気がします。
今日もさくらはお仕事です。
今日はなんと「学校健診」です。

最近では小学生の成人型糖尿病(※)、高脂血症、動脈硬化なんかの生活習慣病予備軍が増えてきているため(実際さくらは病院にいたとき、中学3年生の成人型糖尿病を見たことがある)、小学校4年生と中学校1年生で予防健診をするのです。
(あくまで千葉県。ほかの県でもいろいろやってたりすると思うけど)
健康診断は、血圧測定と採血。
血圧は、成人の正常範囲内は140以下/90以下になってますが、小学生は135/80になってます。

本日学校健診デビューのさくら、お仕事はもちろん血圧測定です。
(成人の採血もちょっとヘタなのに、子供の血管なんて絶対わからない)

行ったのはT市の小学校4つ。
のどかなところで、3つ目の学校は4年生は総勢14人。
(終わったあと、全員で大きな声で「ありがとうございました!!」と言われた。元気がよくてよろしい)
最後のところだけ2クラスありました。
でも、都会のように茶髪の子供もいないし、髪の毛に寝ぐせがついてても無頓着な子がいたりしてかわいい。
さくらは元気のいい子が好きなんです。

久しぶりに子供相手でちょっとうれしい。
「動かないでね」と言ってもずーっともぞもぞ動いてる子がいて、挙句の果てに手を曲げました。
しかたがないので軽くおさえ「もうちょっとじっとして、もうちょっとがまん。もうちょっと、もうちょっと…はい、終わり」と、だましだまし。
彼は「1回動いちゃったよー」と元気いっぱい。

…絶対1回じゃない…
まあ、子供は元気なのが一番。

午後、やたら血圧の高い子がいました。
2回目をはかっても、成人にしても高いぐらい。
とりあえず採血にまわし、あとでまたきてもらうことにしました。

目のくりっとした、ちょっとひなびた感じのかわいらしい子だったんですが、半べそで採血を終わり、5分休んだら血圧は下がってました。
緊張してたのね。かわいすぎ。

明日も学校です。がんばります。

 
〜ひっさびさのさくらのワンポイント講義…糖尿病
糖尿病に2タイプあるのをご存じでしょうか?
糖尿病とは、簡単に言うと血糖値を下げるインスリンというホルモンが相対的に不足し、血液中に余った糖が尿中に出てきてしまう状態です。
よく耳にする糖尿病は、いわゆる生活習慣病のひとつで、肥満した成人に多く、血糖値が過度に上昇し、インスリンが対応しきれなくなった状態です。
もうひとつは、「子供の糖尿病」と言われるもので、インスリンの絶対的な不足によって起こります。
インスリンは膵臓で分泌されますが、膵臓に何らかの障害が起こることにより、インスリンの分泌ができなくなってしまい、血糖値が上昇するもので、幼稚園から小学生ぐらいの間に発症する人が多いようです。
インスリンは膵臓でしか分泌できず、破壊されてしまうともとには戻らないため、一生の間1日に数回、インスリンの自己注射をすることが必要になってきます。もちろん生活習慣病ではありません。

なんかこんなこと書くと、さくらってばちょっと頭よさげ?!
現在さくらはお仕事でX電鉄の(これで社名は特定できないに違いない)健康診断に行ってます。
健診者は運転手さん、車掌さん、駅員さん、車の整備士さんなどなど。
男の人ばっかりです。

座りっぱなしの仕事の人が多いためか、体格のいい人や血圧の高い人、コレステロールの高い人なんかが多いのです。

血圧を気にしているらしき人がきました。

「いやあー、毎年毎年高いんだよねえー。いやいやいや」

とか何とかいいながら、深呼吸を何度もして椅子に座りました。
マンシェット(血圧を測るとき、腕に巻いてぎゅーっと締めてくる布のこと)を巻いて、自動測定のボタンをぽんとおしました。

しゅうーーーー………ぴぴっ。

さくら「128/88です。」
(この値だと、やや下が高めかな?って感じですが、どっちも正常範囲内です)

健診者「おおっ!!めずらしいなあー。いやあー、毎年毎年若くてきれいな看護婦さんでさあ、緊張しちゃうんだよねえっ」

…さくらはきれいじゃないってことですか?
そしてもう若くないってことですかぁっっっ!!!???

午後はさくらが採血当番になりました。
びびりつつも、良い血管の人が多くて、なんとノーミスで取れました。
ばんざい。

…でもさくらは若くない…(しつこい)
一応、今勤めてる会社の中では一番若いんだけどな…(言い訳)
ひさびさに「専業主婦」な1日です。

さくらも最近は健康診断に来た人に採血ができるようになりました。
1ヶ月半練習して、だいぶびびらずにできるようになりました。

デビュー1日目。
血圧担当だったんですが、最後の1人がなかなかこなかった。
やっと来たけど、採血の人が遠くに行ってしまい
呼んでみたら「やって」と言われた。
めちゃくちゃ緊張した…
(態度だけはでかくして、緊張をあたえないようにせいいっぱいがんばった)

その次。
やっぱり血圧担当で、「混んできたら血圧は止めて採血のフォローをして」と言われていました。
案の定採血に長蛇の列。
次々血をとりました。
まるで吸血鬼のよう。
そして早速失敗しました。あうっ。

しかし相手は豪快なおじさんでした。
「そんな怖がってるからうまくいかないんだ。大根だと思ってぶすっといけぇ、ぶすっとぉ!!」

あうぅ、わかりました。ぶすっといかせていただきますっ!!…ぶすっ…

「ほれみろ、うまくいったじゃないかぁ、わっはっはっは」

他のスタッフの人に「よかったね、いい人で」と言われました。
採血失敗するとクレームついたりするもんね。

その次の日。
午前は血圧、午後は採血当番になりました。
20代のお兄さんに「痛くないようにしてください」と言われ、びびりつつがんばりました。

糖尿病の人(おそらく病院でしょっちゅう採血されてるものと思われます)には
「…おお、うまいっすねえ、さすがですねえ」
と、お褒めの言葉をいただきました。

この時デビュー3日目だったことは内緒です。

まあ、1ヶ月半ほどでなんとか上達しました。
よかったよかった。
なので、今後もしもさくらに採血されることがあったとしても
さくらは日々研鑚を積んでおりますので
安心しておまかせください。
(ホントか?)

167.復活!

2002年6月20日 お仕事
さくら、ついに「白衣の天使」として復活が決定しました。

「健康診断」するのです。
あっちこっちの学校やら会社やらに行って
健康診断しまくる仕事です。

さくらは「パート看護師」としてそこにつとめることになりました。
看護師さんのメインの仕事は採血と血圧測定です。

しかし、問題発生。
さくらは看護師さんのくせに、採血できないのです。
さくらの勤めてた病院では、採血や点滴なんかは医者がやることになってたので、看護師は針はあつかわないのです。

そんなさくらでも雇ってもらえた。
よっぽどの人手不足と思われます。

でも、さくらはまだ健診者に採血はしてません。
ひたすら内部で練習です。
なので、「これから健康診断あるんだけど、看護婦さんがヘタだったらどうしよう!?」と思ってるそこのあなた。
だいじょぶです。上手になってからやるから。

そんなさくらも今日はじめて「出張」に行きました。
ある農協で健康診断です。
さくらはもちろん血圧測定担当です。

結果。
ものすごくヒマでした。
20人もいなかったし、前の体脂肪測定のテーブルでみんな話しこんでとまってて、さくらのところで並んでる人が全然いないのです。
そして、じじばばはヒマだもんだから
さくら「昨日の夕食何時ごろに召し上がりましたか?」
60才ぐらいの女性「あのね、ごはんにねえ、ちょっとこう、しゃけを混ぜたようなね、ちょっと塩っけのあるものを食べたんですよね。それがねえ…(続く)」

ものすごくならんでたりしたらさくらもいらいらしたんでしょうが、誰も並んでないし、のんびり話をしてきました。

センターに戻ったら、ひたすら採血の練習。
そして「明日の準備」とやらで、山のような採血スピッツに1本1本シールをはり、スピッツ立てにたてまくりました。
練習も、車での移動時間も、採血の練習も、スピッツにシールを貼る(しゃべりながら)も、すべて時給1400円です。
こんなうまい話があっていいんだろうか?
さくらひょっとしてだまされてるんだろうか?
それとも、いままでまじめにやってきたから神様がごほうびくれたのかな?

あんまり深く考えないことにします。
さくらの看護婦人生最後(かもしれない)夜勤でした。
真夜中に病院へ向かい、明かりのついた病院を眺めながら
「あーあ、夜中にここに来るのもこれで最後かな…」なんて考えてみたりして。
深夜へ向かいました。

患者さん、山盛りです。
おとといの日勤の時の、11人ニューフェイスがきたのが効いている模様です。
深夜スタッフは3人。
大丈夫なんだろうか。

さくらは赤ちゃんの多い大部屋を4つ受け持ちました。
そのうちの一人、きょうちゃんは最近痙攣を頻発してて、1日で8回起こしたりしていた子です。
彼は特に寝起きに発作を起こしやすいのです。
新しいお薬が始まったりしておちついたものの、さくら、さすがに緊張してました。

そんな緊張をかかえつつ、ラウンドへ。
しかしはじめっからアクシデント。

脳性麻痺の男の子のおしっこもれてる…

彼はちょっとおしっこがもれやすくて、おむつのあてかたにちょっとしたコツがいるんですが、さくらもここ2年ほどは漏れ知らずです。
深夜の初めのラウンドでもれてるの発見したってことは、これは最後におむつを当てた準夜さんの責任では?

幸い防水シーツの上だったし、他のスタッフも手伝ってくれたので速やかに着替えとシーツ交換はすみました。
ミルクをあげたりして、となりの部屋へ次のラウンド。

…1歳のなおちゃんのおしっこももれてる…

パジャマもびしょびしょです。
着替えさせようとズボンを脱がせてまたびっくり。

はくパンツタイプのおむつをはいてたんですが、はかせかたがあまりにいいかげん。
ウエストのゴムの上におち○ちんが全部出ていました。
それでおしっこがでたため、おむつはまったくぬれておらず、シーツとパジャマがびっしょりでした。

しかたないのでまたシーツ交換して着替えさせましたが、当然目を覚まし、「ママは?」と泣き出してしまいました。
ごめんね、なおちゃん。

準夜だったMさん。
あなたが仕事ができるのはよくわかってます。
少しぐらいえらそうにしてるのも別にかまわない。
でも、あなたのおむつのあてかたがいいかげんだというのはちょっとした評判です。
今日のことも他のスタッフに愚痴ってみたら、「準夜Mさん?やられちゃったね」って言われました。
仕事ができるのはよくわかったので、小児科の基本中の基本、おむつ交換ぐらいまとものやってくださいね。
お願い。

朝の食事介助も戦争でした。
唯一の救いはきょうちゃんが痙攣もおこさず、おとなしくしてたことでしょうか。
あまりの緊張のため、仮眠せずに夜勤に来たのに、家に帰るまで全く眠くありませんでした。

これで、明日とあさっては、1ヶ月ぶりにまともなお休みです。
ここで一気に引越しに準備をしなくては。

と思ってたけど、1ヶ月ぶりのまともなお休みと仕事中のあまりの緊張のため、今日はぐうたらして過ぎてしまいました。
1日ぐらい許して。

そして、ここに宣言。
しばらく日記をお休みします。
まあ、せいぜい1〜2週間ぐらいでしょうが。

ネットつないじゃうときっとさくらはお片付けしないので、ここらでパソコンをしまいこもう。

1〜2週間なんてよくさぼってたけど、ここで宣言しておけばきっとパソコンをいじったりしないことでしょう。

145.嵐のあと

2002年3月18日 お仕事
本日の日勤スタッフ。
リーダー…2年目のIさん。
早出…2年目のMさん。
(この2人は基本的には部屋持ちしない)
重症の子につきっきり…3年目(さくらと同期)のMさん。
午後会議のため午前中だけフリー…5年目のNさん。
その他スタッフ…6名(さくら含む)

現在患者数26名。

なかなか素晴らしい日勤となるはずなのですが。

本日の予約入院8名。
転棟(他の病棟からやってくること)1名。

…どうしてこんなにやってくるんだ?
みんなで2人ぐらいずつとらないと間に合わない。

しかも朝イチで緊急入院きてるし。

しかもその後の日勤帯で2人緊急入院くるし。

本日の小児科、大荒れです。
こんな日に限って痙攣を起こす子がいたり、吐く子がいたり、さらに大荒れです。

さくらの本日の部屋持ちは3人で、予約入院を2人とることになってました。
ついでに緊急入院も1人とってしまいました。

どたばたと1日を終わり、3人分の看護計画をたて、予約の2人は明日手術なのでその準備をし、全部終わったのは8時。
身も心もへとへと。

荒らしてるのは誰だぁっ!?

 
 
…さくらかな(涙)

 
 
神様。
さくらは何か悪いことをしたでしょうか?
昨日の朝はお仕事のさくらの家に泊まっているお休みの旦那のために朝ご飯作りました。
夜は旦那の実家に行って、熱を出した姪っ子の面倒も見ました(ちょっとだけだけど)

さくらは何か悪いことをしたんでしょうかね?(号泣)
非常にうるさい男の子が入院しております。
(『白衣の天使たるものがなんたる暴言!』というお叱りはこの際、無視させていただきます)

真夜中に目をさまし、すさまじい声で絶叫します。

「看護婦さあーん!!看護婦さあーん!!こっちきてよおーー!!!」

病棟中に響き渡っております。

「看護婦さーん、一緒に寝ようよう。」
忙しいので断ると
「一緒に寝ようと思ったのにいー」
その場を去ると
「看護婦さあーん、待ってよー、うぎゃあああー!!!」

一番離れた部屋でドアを閉めていても聞こえる彼の絶叫。

3歳のゆうちゃん。

ものすごい甘ったれです。

大部屋に入院しているので、お母さんは夜には帰ってしまい、面会時間まで来ないのです。

日勤のため出勤したさくら、相変わらずわめいてる彼の部屋の前をたまたま通りました。
あまりに叫びまくるので、みんな聞こえないフリをするようになってしまったのです。
忙しい小児科の冬。
そのなかでも特に忙しい朝。
白衣の天使たちには優先順位というものがあるのです。

しかしさくらはすごい光景を目にしてしまいました。

彼はパニックに陥ったのか、自分の頭より高い柵をよじのぼっていて、すでに胸から上が柵の上に出ていたのです。

「何やってんのっっ!!!!!」
さくら思わず絶叫。

発見があと30秒遅かったら、彼はベッドの下に転落していたことでしょう。
あわてて抱っこしてナースステーションへ連れて行きました。

転落寸前だったのを聞き、スタッフ一同唖然。

しかたがないので、抱っこして一緒に申し送りを聞きました。
しかし大事な話の最中にも関わらず
「お母しゃーん…お母しゃんこないよおー!」
と、次第に叫びが大きくなっていきます。

…うるせぇー…

あと2週間はいるらしい。
やっかいなことになってしまった…

彼の安全やいかに。
深夜でした。
さくらはなぜか部屋持ちが楽で、朝は特に予定がありませんでした。
これで、今日は他の部屋の食事介助にばりばり回れるぞ!!

…と思っていたのもつかの間。

なんでさくらは7時半から3人もシーツ交換しなくちゃいけないんだ?
しかもベッドのまんなかには横シーツ(小さ目のシーツで、下に防水シーツが敷いてある)があるのに、どうしてみんなそれをよけて、ベッドパットまで全部かえなくちゃいけないぐらい汚すんだ?
しかも3人全員?

まあ、ここは小児科。
「吐いちゃった」「おしっこがもれちゃった」etc、そんな理由なら笑顔でかえてあげようじゃないか。

しかし。

1人目。
「尿器(しびんのことね)でとったおしっこをベッドの上にこぼしちゃったんです…」

まだ時間的にも余裕。
さくらの気分も余裕。
なので「このやろー」と思いつつも笑顔で全部お取替え。
もちろん、ほかのスタッフはてんてこまいのため、さくら1人でやります。

2人目。
「忙しいとこすいません、うちももれちゃったんです…」
ちょっと忙しくなってきたさくら。
でも、小児科だからこれは仕方ない。
またまた笑顔でお取替え。
もちろんさくら1人。

3人目。
日令20日(20日前に生まれたばっかり)のママが言いました。
「すいません、この子のベッドに私がお茶こぼしちゃったんです…」

…あのねえ!!
私はこの子供のための看護婦であって、あんたの世話をしてるわけじゃないんだぁぁぁ!!!!!
とは言えないので、ひきつった笑顔でお取替え。
もちろんさくら1人。

3人とも、見事に防水シーツをよけて、ベッドパットまで全部濡らしてくれました。
おかげで他のスタッフのお手伝いなんてまったくできず。

終わってから思わずみんなにさくらの苦労をぶちまけました。
みんなから笑いを取りました。

…何か違う…

 
気を取り直し、家に帰ってお風呂に入ってからお出かけ。
住民票を取りに行くのです。
しかし、さくらは結婚した時住民票を移してしまったのです。
さくらが現在住んでるのは三鷹市。
住民票があるのは千葉。

深夜明けの眠い目をこすりつつ、花粉症のくしゃみと戦いつつ(コンタクトしてたけど、あまりの痛さに途中で外した)住民票のために千葉まで遠足。

途中であきぞうからメールが来ました。

「1日ひまだよー」

おもわず遊ぶ約束をしてしまいました。
どうでもいいが、さくらよ、いつ寝るんだ?

そんな心の声は聞こえなかったことにして、あきぞうのいる渋谷へ向かいました。
さくら、渋谷へ行くのは人生で5回目ぐらいです。
しかも1人で歩いたのは初めてです。
そしてさくらは方向オンチです。

 
 
一人歩き初めての場所+方向オンチ=迷子
 
 
 
みごとにこんな公式を成り立たせてしまいました。
なんとかあきぞうと会い、カレーをたらふく食べた後、やっぱりカラオケしてしまいました。

2時間の予定でしたが、終わってみれば3時間が経過していました。
まあ、気にしない。

そして、渋谷駅へ向かう途中!

なんと、あきぞうとさくら、ナンパされました。
スーツを着た怪しげなお兄さんが、「遊びに行こう」と声をかけてきました。

さくらとあきぞうはさっさとやりすごしてしまいましたが。
結構若かったです。
そしてそこそこかっこよかったです。
ひょっとして、もったいないことをした?

時は金曜日の夜11時。
渋谷センター街のまんなか。
きれいな女の人が山のように歩いてます。

こんな中で、彼はどうして化粧っけなしのメガネ女をナンパする気になったのでしょう。
さくらもまだまだいけるってことかなぁっ!?

(さくらの心の中ではもう1人の自分が『きっと今日の成功率がものすごく低かったから誰でもよかったんだよ』とか、『お金持ってそうに見えたんだよ』とささやいておりますが、あえてそれは聞こえないフリをして)

思わず旦那にメールしました。
さくらもまだまだ捨てたもんじゃないようです(ほんとか?)

 
 
>セック鈴木さん
リンクありがとうございます。
何やらせくしーなお名前で(考えすぎ?)
読んでもあまり人生の糧にはなりませんが、どうぞ今後もよろしく。
ぐだぐだーっとした深夜明けを過ごし、一晩眠ればまた仕事です。
今日は準夜勤です。

3時半ごろ出勤しました。

…患者さんがほとんど病棟をうめつくしてる…

これはひょっとして「満床」ってやつか?

満床だともちろん看護婦の負担が増えて大変なんですが、1つだけいいことがあります。
緊急入院がこない!
ベッドが空いてないため、どうしても入院させたいって時は他の病院へ送ったり、他の病棟でとってもらうことができるのです。
入院がくると忙しくなるため、これは素晴らしい。

2年目の看護婦Iさんが話しかけてきました。
「さくらさーん、愚痴ってもいいですか?」
「何?」
「私今日早出なんですよ。」

Iさんが早出の日はなぜかいつも忙しく、Iさんは日勤者より1時間半も早く出勤してるのにいつもいつも帰れず、ひたすら働かされてるのです。

「今日も帰れないの?」
「いえ、実は、もう終わったんです。今日定時(仕事が終わる定刻で全て仕事が終わったこと)なんですよ」
「ええー?!めずらしいね。よかったね」
「なのに今日病棟会なんです」

病棟会議とは、1ヶ月に1回ある会議で、もちろん日勤者は全員出席です。
休みの人も基本的に出席です。
このためIさんはせっかく仕事が終わったのに会議のために居残りになりました。

…かわいそうだけど笑っちゃった。
どこまでもついてない彼女です(一見ギャル風)

さくらは点滴してる子をやたらと受け持ち、点滴の製作だけで約1時間を費やしました。
さくらはがんばりました。
誰かほめて。

受け持った中にいた、今日入院してきて明日手術をする男の子。
尋常じゃないぐらいのこわがりでした。
部屋に入ってきたさくらを目撃した瞬間、テレビでやっているポケモンも目に入らなくなり、硬直してました。
「お熱ぴっぴ(体温をはかること)していいかなぁー?」
と言って体温計を差し出すと、
「…痛いよぅー!!!」
と言ってぼろぼろ泣き出しました。
しかし彼、泣くだけでまったく動きません。
なので遠慮なくもしもし(聴診器をあてること)させていただきました。
忙しいためさくら、極悪非道です。

なかよくなろうと思って
「もしもししてみる?」
と聴診器を差し出すと、ちょっと興味を持った様子。
なので、彼の耳に聴診器をセットし、丸い部分に向かって「もしもしー」と言ってみました。
彼は硬直し、3秒後
「痛いよーーー!!!」
と、またまた大粒の涙を流しはじめました。
どうやら、いきなり耳元で声がしたため驚いた様子です。
あまりの泣き具合に、ママとさくらは大爆笑。

いや、笑っちゃいけないんだろうけど、だってさあ(理由になってない)

そんなこんなで、何とか定時1時間オーバーで仕事終了。
誰も急変せず、もちろん緊急入院もない1日でした。

…なのに何で定時に終われないんだ?
小さな疑問。
 
 
>めぐさん
敬称をつけたいときは「めぐさんさん」なんでしょうか?
リンクありがとうございます。
さくらも今月奥さんになったので、先輩ですね。
今は子供たちに囲まれて働いてます。
そして家にはちびっち(ハムスターのもも)がいます。ただいまケージの天井をかじり、落下したところです。
日記、読ませていただきますね。

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